力学的エネルギー保存則
関連問題
運動エネルギー
と
位置エネルギー
の和を
力学的エネルギー
と言う。
複数の物体があって、これらに
仕事
を与えるような非
保存力
が存在しない場合、これらの
力学的エネルギーの総和は一定
になる。これを
力学的エネルギー保存則
と言う。
解説
保存力
を受けて、
質量
m
の物体が
位置
から
位置
まで移動する間に、
速さ
を
から
まで変えたとすると、
エネルギーの原理
より、
・・・@
の
位置エネルギー
を考えると、@式の左辺は
になっているので、
∴
これは、移動前後で物体の
力学的エネルギー
(
運動エネルギー
と
位置エネルギー
の和
)
が変化しない
ことを意味します。
系の中に
非保存力
が存在していても、
運動方向と垂直
になっていて
仕事をしない
ために、
力学的エネルギーが保存
されるという設定は、入試問題では頻出です。
糸につながれた振り子の運動では、おもりに働く
張力
は、運動方向と垂直なため
仕事
をしません。
摩擦のない斜面上を転がり落ちる物体の運動では、斜面が物体に及ぼす
垂直抗力
は、運動方向と垂直なため
仕事
をしません。
非弾性衝突
では、
力学的エネルギーが保存されない
ので、力学的エネルギー保存の式を立てることはできません。外力がなければ
運動量は保存される
ので、
運動量保存
の式は立てることはできます。
力学的エネルギー保存の式を立てることができないのに、運動量保存の式を立てる問題があることに注意してください。
力学的エネルギー保存成立のための条件
(
仕事を受けない
)
と、
運動量保存
のための条件
(
力積を受けない
)
の違いによく注意してください。
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