早大理工数学
'07
年
[2]
定数
c
に対して行列
A
を
で定め、直線
上の動点
P
を
A
によって移動した点を
Q
とする。すなわち、
に対応する点を
Q
とする。定点
R
とすべての
t
の値に対して、
は
P
を直角の頂点とする直角三角形となるという。以下の問に答えよ。
(1)
定点
R
の座標および定数
c
の値を求めよ。
(2)
三角形
PQR
の外接円の面積の最小値と、そのときの
t
の値を求めよ。
解答
いろいろな解法が考えられますが、直線の傾きを考える
(
直線の方程式
を参照
)
と場合分けが必要で面倒です。ここでは
内積
を考えることにします。
問題文が行列を使って書かれていますが、
行列の積
の計算をするだけで、行列が本質的な問題ではありません。
見易くするために、ベクトル
を縦ベクトル
で書きます。
(1) Q
の位置ベクトルは、
が
P
を直角の頂点とする直角三角形となることから、
,つまり、
(
内積
を参照
)
R
として、
これが
すべての
t
の値に対して成立する
ために、
(
恒等式
を参照
)
∴
......[
答
]
,
定点
R
の座標は、
......[
答
]
このとき、
です。
(2)
が
P
を直角の頂点とする直角三角形であることから、直角三角形の直径は
QR
,半径は
,外接円の面積は、
になります。
∴
(
2
次関数の最大・最小
を参照
)
これは、
のときに、最大値
......[
答
]
をとります。
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