東大理系数学
'06
年前期
[5]
とし、数列
を漸化式
(
)
によって定める。このとき、以下の問いに答えよ。
(1)
各
に対し、
とおく。
のとき、
となることを示せ。
(2)
を求めよ。
(3)
を求めよ。
解答
難問というわけではないですが、それなりに工夫を凝らす必要があって一本道ではありません。なお
数列
を参照してください。
(1)
より、
・・・@
(
)
・・・A より、
・・・B
Aより、
で、
なら
で帰納的に、
に対して、
・・・C
(
数学的帰納法
を参照
)
よって、
についても、
に対して、
これと、Bより、
@を用いて、
のとき、
(2)
Cより、
・・・D
また、
(1)
より、
これより、
のとき、
・・・E
ところで、
のとき、
なる
x
について、
等号は恒等的に成り立つわけではないので、
について加え、さらに、
を用いて、左辺に
を加え、中辺と右辺に
1
を加えると、
(
階段関数と不等式
を参照
)
左辺は、
(
不定積分の公式
を参照
)
右辺は、
∴
各辺を
n
で割ると、
・・・F
とおくと、
x
0
4
×
+
0
−
×
増減表より、
∴
両辺を
x
(
)
で割ると、
ここで、
とすることにより、
よって、
はさみうちの原理
より、
これより、Fの左辺と右辺は、
のとき、
,
だから、ともに
0
に近づく。
はさみうちの原理
より、Fの中辺についても、
・・・G
D,Eを用いて、
さらに、はさみうちの原理より、
......[
答
]
(3) (1)
より
が言えているので、
・・・H
従って、
となる
で、
となるものを探せばよいのです。
このためには、
,つまり、
という形の不等式をひねり出さないといけません。
Bをながめていると、
を利用すれば、この形が作れそうです。
Bにおいて、
のとき、
より、
@を用いて、
のとき、
これより、
これと、Hから、
Gを使うと、左辺は、
のとき、
よって、
はさみうちの原理
より、
......[
答
]
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