京大理系数学
'99
年後期
[6]
(1)
は
で連続な関数とする。このとき、
となる
c
が存在することを示せ。
(2)
の
の部分と
および
y
軸が囲む図形を、
y
軸のまわりに回転して得られる立体を考える。この立体を
y
軸に垂直な
個の平面によって各部分の体積が等しくなるように
n
個に分割するとき、
に最も近い平面の
y
座標を
とする。このとき、
を求めよ。
解答
(1)
は積分の平均値の定理です。
(2)
は、一筋縄ではいきません。解答に幾重にも工夫が必要です。
(1)
(
)
とおきます。
は
において連続であって、
において微分可能で、
平均値の定理
より、
,
となる
c
が存在します。
よって、
,
となる
c
が存在します。
(2)
の
の部分と
および
y
軸が囲む図形を、
y
軸のまわりに回転して得られる立体の体積
V
は、
では
x
を
y
で表すことができないので、
により
置換積分
を行います。
より、
,
y
:
のとき
x
:
(
円筒分割の考え方を用いて直接この式を書くこともできます。
y
軸のまわりの回転体
を参照
)
・・・@
題意より、
・・・A
ここで、
として
(1)
を用い、
,
・・・B
としたいのですが、
の具体的な形が書けないので困ります。ですが、
なので、
と書くことはできます。
(
,
)
とおけば、
となります。
こうしてBを、
,
と書き直すことができます。Aを用いて、
・・・C
このままでは、
のときに
θ
がどうなるかわからないので、
を用いてはさみうちの形を作ります。Cを
θ
について解き、
(
)
ここで
とすると、
,
はさみうちの原理
より、
より、
∴
......[
答
]
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