慶大理工数学
'05
年
[A2]
点
P
が数直線上の整数点
(
座標が整数である点
)
を次の規則にしたがって正の方向に移動していく。
(i)
最初の時点での
P
の座標は
0
である
(P
は原点
O
の上にある
)
。
(ii)
ある時点での
P
の座標が
k
のとき、次の時点で
P
は座標
の点か、または座標
の点のどちらかに、それぞれ
の確率で移動する。
正の整数
n
に対して、ある時点で
P
の座標が
n
となる確率
(
すなわち、
P
が座標
n
の点を飛びこえてしまわない確率
)
を
で表す。たとえば、
,
,
=
カ
,
=
キ
である。すると、
は漸化式
=
ク
をみたす。したがって、
を
n
の式で表すと
ケ
となり、
=
コ
である。
解答
(
カ
)
右の樹形図は、枝
1
本の
確率
はすべて
樹形図より、
......[
答
]
(
独立試行
の確率を参照
)
(
キ
)
......[
答
]
(
ク
)
座標
n
の点に来るのは、座標
の点から直接
n
に来るか、座標
の点から
n
に来るかのいずれかで、この両者は
排反
です。座標
の点,座標
の点に来る確率はそれぞれ
,
であり、そこから各々
の確率で
n
に来るので、座標
n
に来る確率
は、
......[
答
]
・・・@
これは
3
項間漸化式
です。
別解
座標
n
の点を飛び越える
(
確率
)
事象は、座標
の点にいる
(
確率
)
ときに確率
で起こります。よって、
∴
......[
答
]
・・・C
とすることもできます。これは
2
項間漸化式
です。
(
ケ
)
@の特性方程式は、
∴
@
⇔
これより、数列
は、初項
,公比
の
等比数列
。
よって、
・・・A
@
⇔
よって、
・・・B
B−Aより、
∴
......[
答
]
別解
(
ク
)
でCの方を解答とした場合には、
と
を
α
で置き換えた
1
次方程式、
・・・D
より、
C−Dより、
は、初項:
,公比:
の等比数列で、
∴
......[
答
]
となります。
(
コ
)
のとき
より、
......[
答
]
(
数列の極限
を参照
)
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