一橋大数学
'09
年前期
[3]
p
,
q
を実数とする。放物線
が、中心
で半径
1
の円と中心
で半径
1
の円の両方と共有点をもつ。この放物線の頂点が存在しうる領域を
xy
平面上に図示せよ。
解答
決して取り組みやすい問題とは言えませんが、
'09
年前期の一橋大の問題の中では、
[1]
と
[3]
しか標準的解法で解ける問題はないので、何とかものにしたい
1
題です。
放物線:
・・・@
は、頂点が
にある放物線です
(
2
次関数
を参照
)
。
,
とおくと、
,
・・・A
@と円
:
(
円の方程式
を参照
)
が共有点をもつので、両式より
を消去すると、
整理して、
・・・B
この左辺を
とおきます。円
の存在範囲を考えると、方程式
は、
の範囲に少なくとも
1
実数解をもちます。
の軸の位置は
で解の範囲の中にあるので、この条件
(
2
次方程式の解の配置
を参照
)
は、
の判別式:
・・・C
・・・D
です
(
右図参照
)
。
注.円
の存在範囲を考慮しないと、
となるような
y
の実数解もあり得てしまいます。
Cより、
・・・E
Dより、Bを用いて、
∴
・・・F
また、@と円
:
が共有点をもつので、両式より
を消去すると、
整理して、
・・・G
・・・H
この左辺を
とおきます。円
の存在範囲を考えると、方程式
は、
の範囲に少なくとも
1
実数解をもちます。
の軸の位置は
で解の範囲の中にあるので、この条件は、
の判別式:
・・・I
・・・J
です
(
右図参照
)
。Iより、
・・・K
Jより、Gを用いて、
・・・L
@が
,
の両方と共有点をもつ条件は、EかつFかつKかつLですが、@の頂点の存在範囲はAを用いて、
Eは、
∴
Fは、
∴
Kは、
∴
Lは、
∴
以上より、@の頂点の存在範囲は、上記で
,
として、
かつ
かつ
かつ
であって、図示すると右図黄緑色着色部分
(
境界線を含む
)
。
なお、境界線
と
は、
(
複号同順
)
において、
境界線
と
は、
(
複号同順
)
において、
境界線
と
は、
(
複号同順
)
において、
交わります。
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