Pythonに挑戦(8)
Pythonのデータ構造について説明します。
1.データ構造
(1) 変数名、関数名、クラス名、メソッド名、モジュール名
A~Z,a~z,0~9_,漢字などが使えますが、Pythonの命名規約では、英小文字と‘_'(アンダースコア)の使用が推奨されています。また、変数名の先頭文字を数字にすることはできません。
その他以下のようなことが推奨されています。
その他以下のようなことが推奨されています。
・‘while’,‘global’,‘return’のような予約語を名前として使うことはできません。
・パッケージ名はなるべく短く、‘_’を使わないこと。
・モジュール名はなるべく短く、‘_’で区切ってもよい。
・可読性が悪くなるので、1文字変数名として、‘l'(小文字のエル),‘O'(大文字のオー)、‘I'(大文字のアイ)を使わないこと。
・モジュール名、メソッド名、変数名、関数名では、意味を明瞭にするために複数の単語をつなげて名前を付けるとき、スネークケースと言うのですが、‘my_variable’のように、小文字の単語を‘_’でつなげて名前をつけます。
・クラス名では、キャメルケースと言うのですが、‘InputData’のように、単語の先頭を大文字にしてつなげます。
・定数を表す変数名は、全て大文字か‘_’で区切ります。
・先頭文字を‘_’にすることはなるべく避けます。特殊な処理に既に使われている可能性があります。
(2) 変数
Pythonでは、その変数にデータを代入するときに、そのデータに従って型が決まりメモリ上にデータを格納する場所が取られるので、型指定をして変数名を定義する必要はありません。
abc = 123
とすると、整数値型(int型)の変数としてabcが定義され、変数abcに数値123が入ります。
abc = 1.23
とすると、実数値型(float型)の変数としてabcが定義され、変数abcに数値1.23が入ります。
abc = ‘123’
とすると、文字列型(string型)の変数としてabcが定義され、変数abcに文字列‘123’が入ります。文字列データは、‘123’または“123”のように、single quote(‘)またはdouble quote(“)で挟みます。
abc = ( x > y )
とすると、論理型(boolean型)の変数としてabcが定義されます。x>yであればTrueが、xであればFalseがabcに入ります。
代入が行われていない未定義の変数を参照するとエラーが起きます。
また、内部処理でデータ型の不適合が起きるとエラーが発生します。変数の型を調べるために、
print(type(abc))
とすると、変数abcの型を表示してくれます。