世はAIブームで、AIを使えば人間の出る幕がなくなってしまいそうですが、多分、AIがどんなに進んでも、大学入試問題を作成する大学の先生たちは、AIにやらせてみて解けない問題を出題してくるだろうと思います。
将棋は、藤井聡太さんが、全タイトルを奪取、という活躍ぶりですが、AIをフル活用して研究している、という藤井さんがAIと戦って勝つところを見たいものです。
大学の情報関係の研究室、教育関係の研究室でも、AI利用について研究が進んでいると思います。大学入試問題をAIに解かせる、というような研究も進むと思います。東大の問題などで試してみてはいますが、正解できないにしてもAIの凄さに驚かされたりします。ですが、残念ながら、苦学楽学塾には、入試問題をAIを使って解く、という類のAI利用を研究する余力はありません。
私が思うに、教育現場で進むAI利用は、練習問題作成だと思います。苦学楽学塾でも、練習問題作成が思うように進捗していません。小学生の意欲を掻き立てる「公文式」という優れた学習方式が知られていますが、私の経験では、公文式学習塾出身者は、頭の回転が非常に早く、高校生を見ていても優秀な人が多いように感じます。たくさんの計算問題が並んでいて、それを猛烈なスピードで計算していくわけですが、熱を上げて意欲的に取り組む小学生をよく見ます。あの問題作成にAIは大きな役割を果たすだろうと思います。
現状のAIでも、2桁の整数同士の掛け算の問題を作れ、と言うと、
というような具合に、だだだだだっと、問題をどんどん作ってきます。小学生のやる気が燃えそうですね。
12個ずつリンゴを35人の子供に配ると何個必要ですか?
答え
答え
なんて文章題まで作ってくれます。
分数の計算問題を作れ、と言うと、
という問題を作るだけでなく、
解説 分数の割り算は、分母を分母で割って分子を分子で割ります。
なんて、解説までつけてくれます。
調子に乗って、三角関数が出てくる定積分の問題を作れ、と言うと、
下記の定積分を計算せよ。
答え 

これは、

のつもりなんでしょうか?今のところ、AIの計算には疑わしい点もありますが、微積の解析的な計算アルゴリズムをAIに習得させれば、数値計算ではなく、解析的に微積の計算を行わせることができるだろうと思います。
物理の練習問題も試してみます。運動量保存則を用いる練習問題を作れ、と言うと、
質量1kgのボールが、秒速10m/sで運動していた。ボールは、静止している質量2kgの岩に衝突した。衝突後、ボールは岩から跳ね返り、秒速5m/sで反対方向に運動した。岩の速度はいくらになるか?
解答 衝突前後の運動量は保存されるので、
解答 衝突前後の運動量は保存されるので、
これは少々意味不明です。
解答 ボールと岩の質量を
,
,衝突前の、ボールと岩の速度を
,
,衝突後の、ボールと岩の速度を
,
とすると、衝突前後で運動量が保存されるので、

となるはずです。今のところイマイチですが、AIの有効な使い方としては、こんなものだろう思います。
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